カスタマーサクセスとキャリアを考える

人材業界出身の著者が、IT業界のカスタマーサクセス職に転職してからのお話

採用しよう~母集団形成編その4「リファラル」やってみよう~

 おはようございます、転職くんです!とうとう2017年最終日ですね!信じられます!?ぼくは信じられます。なぜなら年末の暴飲暴食で体調が悪いからです。これぞ年末感(笑)。

 

はい、とうとう母集団形成編の最終章です。最後は流行りの「リファラル」。2017年人事流行語大賞でも採用部門の堂々一位でした。

【結果発表!】人事が2017年に一番注目した人事ワードは・・・?#勝手に人事流行語大賞2017 | HR NOTE

 

さてなぜ母集団形成においてリファラルが重要なのかというと、まずは圧倒的に「コスト」が安い。会社によっては紹介した人に30万円くらいあげるらしいですが、それでも圧倒的に安い(だって前金固定費いらないってこと考えると、人材エージェント経由で30万円で使えたようなもんですよ)。さらには最低限人柄も把握している。だって知り合いだったり知り合いの知り合いだったりするんだもの。そしてこれは必ずしも、ではないですが、スキル面についても紹介・媒体経由よりは把握できるケースが多い。

 

こんなお得なリファラル、やらない手はないでしょ!?と思うかもですが、意外と力入れてない企業が圧倒的多数なんですよね。なぜか?簡単、面倒だから

 

リファラル採用をするためには】

リファラル採用のために大事なのは

①社員が知人を紹介したくなるような(魅力的な)会社であること

②社員の会社への貢献意識が高いこと

③紹介を管理する仕組みづくり

が大事になります。

 

①は言わずもがな。そもそも知人に悪いものをおすすめしないでしょ?だから良い会社だと社員が胸を張って言えることが大事。ただ、あらゆる面で他社より魅力的、っていうのは難しいですよね?だから知人が転職を考えてる際に、「○○に悩んでるなら、うちの会社がぴったりじゃない?」とおすすめできるポイントを幾つか作っておくことです。とりわけ大企業・外資系ならまだしも、いわゆる中小・ベンチャーが労働条件面で勝てることなんてものすごく少ない。。。だからそれ以外で①を満たす努力が必要です。

 

例えばですが

・これから伸びる事業だよ(成長を実感できる会社だよ)

・厳しい上下関係はないし、年功序列もないよ

・フレックスだよ

・新規事業の立ち上げとかすぐできちゃうよ

とか、ひとつくらい当てはまりませんか?こうやって全部ではなくてポイントポイントを抑えとけば、社員も知人に話がしやすくなります。何か強みや文化は作っておきましょう。

 

そして②が実は一番面倒。。。転職くんの経験上、知人を紹介してくれる社員は、そのとき大体その会社で働くことへのモチベーションが高いんですよ。何かしらの理由で会社が楽しい、だから知人にも紹介したい、という好循環が回っているときです。それは例えば何か受賞したとか、仕事がうまくいっているとか、上司にすごい褒められた、とかなんでもいいんですが、とにかくその会社で働いていることが楽しい、というとき。自然と紹介の内容も魅力的に見えて、知人も一回話を聞きにこようかなとなりやすいです。ただずっとモチベーション高いって無理じゃないですか?だから一人でも多くモチベーションを高く保つための社内施策が大事だったりするんですよね。。。その一つとして採用イベントで話させる、というのはいいですよ。大体自分が入った経緯とか、仕事をしていて何が楽しいかとか、会社の良いところを話すことになるので、ほとんどの場合モチベーションが上がります。あとこういった会社の代表として参加するようなイベントにアサインされたら、「俺って期待されてる?」と思うので、一石二鳥です。

 

③は甘く見がちなところですね。ちなみにこれは、ベンチャー企業で流行っているピザパーティーとかそういった受け皿の話のみではなく、むしろ入口から出口までの話です。自分が紹介した知人の選考状況って気になりません?気になりますよね??選考に受かっても落ちてても、どう扱われてるのかも気になりますよね?これを可視化することが非常に大事なんです。

 

もし知人が選考に落ちてるのを知らずに知人に「どう?選考進んでる??」なんて聞いちゃった日には、知人の信頼はガタ落ち。また大して評価が高くないがゆえに、一次面接のあとに知人本人に結果通知を全然してなくて、知人から半分クレームが入る、なんてケースもあります。そうなると、また新しく知人を紹介しよう、なんてなりますか?ならないですよね。

 

知人を紹介してくれる社員は、もはや採用担当にとってお客さまと同義です。彼らが気持ちよく知人を紹介し、入口から出口まで安心して任せられる、それが良いリファラル採用の基本なんです。流行ってるからとりあえずやってみよう、一旦社員に声をかけてみよう、こんな安易な気持ちでは絶対に始めないでください。ただうまく機能すれば効果は抜群。とくに優秀な人は優秀な人と付き合いがあることが多いので、芋づる式に良い人材が安く取れる可能性があるのです。

 

まだ始めていない会社さんは、ぜひこの機会に戦略的にトライしてみてくださいね。

以前も一度紹介したとは思いますが、リファラル採用について紹介している本も出ています。

「ネットワーク採用」とは何か

「ネットワーク採用」とは何か

 

 

また採用系だと服部教授の本はいいですよ。 

採用学 (新潮選書)

採用学 (新潮選書)

 

 

そして毎度ですが、本を読めないというあなたはぜひ要約サービスを笑

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ではでは