カスタマーサクセスとキャリアを考える

人材業界出身の著者が、IT業界のカスタマーサクセス職に転職してからのお話

番外編【書評】エンゼルバンク ドラゴン桜外伝 三田 紀房

新年あけましておめでとうございます、転職くんです!

年末年始で相当ばたばたしておりましたが、本日から元気にスタートいたします。今年もよろしくお願いいたします。

 

と堅苦しい感じからスタートしたのに、新年第一発目はマンガの書評です、ごめんなさい笑

でも、転職くん、どうしてもこの本だけは「転職」関連でおすすめしたかった。。。活字は読めないって人でも、マンガなら読める!って人いるじゃないですか?三田先生の作品は、勉強にもなるマンガを読みたい!って人にぴったりなんですよね。もちろん絵や大げさな描写が。。。って人もいるのはわかってます。でもそれを上回るほど面白いんです。転職くんの名にかけて本当です、信じてください!!!!(史上もっとも必死!!!!)

 

【自分の市場価値を知る】

みなさん当たり前のようにお気づきですが、本ストーリーはドラマにもなった有名な「ドラゴン桜」の外伝です。なので、ドラコン桜で登場したキャラクターも少なからず出演します。

 もちろんドラゴン桜を読んでたほうが面白いですが、読んでなくてもなんの問題もありません。エンゼルバンクは英語教師だった井野先生が主人公で、彼女が自身のキャリアに悩むんだことから始まります。

 

最初時間をかけて理解するのが「市場価値」です。簡単に言うと人材としての需要があるかということですね。時代によって労働市場の需要と共有は変わってくるので、それを見極める必要があるんですね。そして「エンゼルバンク」という題名はもうひとりの主人公、資産家の海老沢という男性が幼少期に体験した需給について関わってきます。

 

男の子のみなさん、幼少期にチョコボール買ってましたか?と聞いたら一発でわかりますよね?そう、チョコボールのふたのところに付いていたあたりのマーク、それは「エンゼル」です。海老沢の地域では幼少期、このエンゼルが非常に人気でした。しかしほしい人は多くても、だれがそれを引き当ててもっているかは可視化できない。つまり需要のほうが圧倒的に多かった。そこに目をつけた海老沢は、周りの子供達からエンゼルを買い集め、より高値でエンゼルを求めている子どもたちに売っていた、つまり小さいながらにエンゼルのプラットフォーム=エンゼルバンクを経営していました。

 

人材市場もこれと同じで、需給で人材の市場価値が決まってくる。だからそれを見極めて転職をしたり、自分を成長させなければいけないと。まあ当たり前のようで、ちゃんと自分の市場価値を正しく把握できている人は少ないので、改めて考えさせられる序章です。

 

【日本支配計画】

そしてここが非常に面白いんですが、海老沢は自身が事業オーナーとなる転職支援事業を通じて日本支配計画をもくろんでいます。簡単にいうと将来的に日本経済に大きなインパクトを与えるであろう会社に、自分が見込んだ人材を流し込み、成長させて自分もともに日本経済をコントロールするのであると。

 

まあこういう大げさなところが三田先生に一部アンチがいる要因かもしれませんが(笑)、それでも転職市場や良い企業の見分け方、また有望企業達のビジネスモデルを紐解いていく話は大変興味深い。どんなビジネスが流行り始めていて、その背景としての日本・世界経済はどう動いているのかなどなど、データの出典元もしっかりしていて、三田先生の取材の丁寧さが目に浮かんでくるほどw

 

どんくらい面白いのか、全エピソード書きたい!!!!くらいなんですが、前も言ったようにネタバレしないのが信条なので、どうか何かしらの方法で手にとっていただきたい笑 転職を考えている方におすすめの一冊です。

 

ビバ三田先生。では