番外編【書評】人生心得帖
こんばんわ、転職くんです。 今回は名著だけども意外とそこまで読まれていない一冊。 まあなんといっても松下先生の作品なので、 外しようがないのですが・・・(笑)
まあ難点は、詩的な文章なので紹介がしづらいことですかね(笑)
それでも組織を作っていく上での金言が詰まっていますので、 一部紹介しますね。
【人生の航海術~ 自然の理法にそむかずに従うという事がきわめて大切~】
「大洋での航海には大きな自然の力が常に働いています。風が吹け ば波が立ち、波が立てば船は揺れます。それが自然の理法と言うも ので、航海においては、この自然の理法にそむかずに従うという事 がきわめて大切です。」
「 それでは人生の中で自然の理に従うというとはどのようなことでし ょうか。それはとりたててむずかしいことではなく、雨が降れば傘 をさす、そうすればぬれないですむ、というようないわば万人の常 識、ごく平凡なことだと思います。たとえば、 病気で熱が出れば無理をせずしばらく休養する。何かでお世話にな った人にはていねいにお礼を言う。商売でいえばよい品物を作って 、適正な値段で売り、売った代金は確実に回収する。あるいは売れ ないときには無理に売ろうとせず一休みし、また売れるようになれ ば懸命につくる。このようなごくあたりまえのことが人生航路にお ける自然の理法で、これらを着実に実践できるならば、からだも健 康体になるでしょうし、人間関係も商売もうまくいくのではないで しょうか。自然の理法に従っていけば、あらゆることが、もともと うまくいくようになっていると思うのです。」
もうすでに本質的ですね(笑)。 なぜそんな高い視座に行き着くかは本当に疑問ですが、 すごい経営者は自然の理から本質を見出しまくります。
上手く行かないものはそういう頃合いということもある。 まあもがかない、改善しようとしないのは問題外ですが、 時に悟るのも大事です。
【磨けば輝く人間の本質】
「ダイヤモンドの原石はもともと美しく輝く本質をもっているので すが、磨かなければ光り輝くことはありません。まず、人間がその 石は磨けば光るという本質に気付き、一生懸命に磨き上げていく。 そうしてこそ、初めて美しいダイヤモンドの輝きを手に入れること ができるのです。」
これはマネジメント研修でよく言われることをうまい比喩を使って 表現していると思います。以前目からウロコだったのは「 部下は会社の資産である」という表現です。 会社の資産を最大化するのはマネジメントの義務であるからして、 勝手な色眼鏡で「あいつは使えない」 といって育てなかったり辞めさせたりするのは、 もはや犯罪に近いんですよね。
「人は誰もがダイヤモンドの原石である」 という視点をもって良いところを伸ばす。
もちろんそれで勘違いさせて浮かれさせてはいけないのですが、 だれしも気分が良いときのほうが、パフォーマンスは上がります。
全員が今持てる100%を出す努力をしている会社、 こんな組織でありたいですねー。
ありがとう松下先生(笑)
ではでは